東海愛知新聞バックナンバー

 6月26日【水】

岡崎市大樹寺小 景観学習で優秀賞

「ビスタライン」を軸に

岡崎市大樹寺小学校がこのほど、今年度都市景観大賞の景観教育・普及啓発部門で2位に当たる優秀賞を受賞した。24日に岡崎市役所を訪れ、内田康宏市長に報告をした。(竹内雅紀)

都市景観大賞は、良好な景観形成に向けた取り組みを表彰する制度で平成3年度にスタート。同校は23年度に新設された景観教育・普及啓発部門では県内初の受賞となった。

同校は徳川将軍家の菩提寺・大樹寺に隣接していることから、郷土の英雄・徳川家康公に関する学習「家康学習」を6年間通して行っている。今回は昨年度の5年生(現6年生)が同校南門となる大樹寺総門から岡崎城を眺める約3キロメートルの景観「ビスタライン」を軸に活動したことをまとめたものが評価された。

市都市計画課のブログ「岡崎いいとこ風景ブログ」への投稿、ビスタラインの手作りパンフレット、京都で開催された「葵サミット」への参加、藤川小と景観交流学習、ビスタライン上に住む人たちとの交流―などを通して、約370年守られてきた景観を学習し、さらなる周知を図ってきた。6年生になった今年度は観光客相手にガイドも行う。

この日市役所を訪れた6年生6人は「ビスタラインをいつまでも守り、たくさんの人に知ってもらいたい」などと思いを述べた。内田市長は「岡崎は歴史と伝統があふれるまち。みんなが調べた美しい景観を大切にしてほしい」とエールを送った。

同部門には18団体が応募。同校は市が秋に開催予定の「景観シンポジウム」で、取り組んでいる内容について発表する。

市役所を訪れた児童は次の皆さん。

内田悠雅、鈴木遼太郎、鳥羽悠太、安藤百華、畑中未都、大山夏輝