愛知県内で初めて「楽天IT学校」に選ばれた県立岡崎商業高校で21日、楽天社員による電子商取引体験型授業が始まった。情報処理科3年生30人は来年2月まで、インターネットショッピングサイト「楽天市場」に出店する企業の“一員”となって企画、販売、検証までを実践的に行う。(竹内雅紀)
楽天の森川麻衣子さんは初回の講義で「ポイントは『何が売れるか』でなく、『どう売るか』です」と極意を説明した。商品価値の伝え方として、エリートコースを歩む男性を知人に紹介するというゲームを行い、緊張していた生徒の気持ちを和らげた。
商品情報として、
―を伝えることが必要と強調。「単に魅力を羅列してもお客さんは引く。共感を覚えることを伝えないと駄目」
その後、楽天市場内の1万5,000円の高級ハンガーをモデルにして、商品価値PRをグループで話し合い、代表者が発表した。森川さんは「ネットショッピングの最大の敵は商品に触れられないこと。買いたいと思わせる表現方法をこれから学んでいきましょう」と呼び掛けた。
杉浦さくらさんは「ネットショッピングはよく利用しますが、売り手となると難しいです。同じ物でも伝え方1つで受け取り方が違うと実感しました」と話していた。
11月末から1カ月間、協力会社の足立米穀店(中島町)の商品を生徒らがネット上で販売する。