岡崎署が岡崎市や幸田町とともに多文化共生・地域安全を呼び掛けるためのポスター撮影が11日、豊田市千石町の豊田スタジアムで行われた。三者を代表するキャラクターに、同署の活動に協力的なサッカーＪ1名古屋グランパスのキャラクターも加わった異色のコラボ撮影会となった。（竹内雅紀）
岡崎署と名古屋グランパスの関係は平成22年10月にブラジル出身の三都主アレサンドロ選手（現Ｊ2栃木ＳＣ）が同署1日署長を務めたことが縁で深まった。管内（岡崎市、幸田町）に住む外国人で最も多いのがブラジル人、チームはストイコビッチ監督をはじめさまざまな国籍の選手が所属していることから、言語や文化が異なっても共生できる社会をつくろうという趣旨で一致した。両者が協力したポスター作成は昨年に続き2度目。
この日は、横浜Ｆ・マリノス戦を前に四者がピッチ上に並んで撮影。県警マスコットキャラクターのコノハ警部、シャチがモチーフのチーム公式マスコットキャラクターのグランパスくん、岡崎アート広報大臣のオカザえもん、幸田町特産品の筆柿をモチーフにした「えこたん」。手を取り合ったり、自由なポーズをしたりして撮影に挑んだ。
コノハ警部は「国や言語、文化を超えて安全安心を守ります」、グランパスくんは「みんなで撮影できてでらうれしかった。みんなも仲良うしなあかんよ」、異彩を放っていたオカザえもんは「みんながつながる気持ちがあれば仲良くできるでござる」、紅一点のえこたんは「私たちも仲良くするので皆さんも仲良くしてね」とコメントした。
同署は今回の取り組みについて「種類が違っても、みんなが一緒になって安全安心なまちを形成していこうということをアピールするのが目的」と話していた。ポスターは7、8月頃に完成予定。管内の公共施設や希望する家庭などに500枚配られる。