岡崎市上佐々木町の石工団地で20日、岡崎石工団地協同組合(磯貝和汪理事長)が主催する石の祭典「団吉くんまつり」が始まった。会場では、石製品展示販売、石を使ったゲームコーナーなど、組合員によるさまざまな催しがあり、多くの人でにぎわっている。きょう21日まで。(大山智也)
各店舗では、動物をモチーフにした石像や、灯籠、墓石などの石製品を販売。イベント限定特価の品も多数あり、午前中で売約済みとなるものも。
「食べリンピック」ブースでは、今年初登場のメニューとして溶岩焼きチキン「団チキくん」を販売。鶏肉を溶岩プレートでじっくりと焼いてジューシーに仕上げた一品で、人気を集めている。ほかにも、石臼でひいたコーヒーや石焼きイモなども販売している。
石工団地のマスコットキャラクター「団吉くん」の顔をかたどった巨大モニュメントが設置されている「団吉くん公園」では、石を使ったゲームでポイントを競う「石リンピック」を開催。子どもたちは、穴に向かって石の球を転がしたり、円柱形の石を積んで高さを競ったりして楽しんでいた。公園内のステージでは、団吉くんや「岡崎miso娘」によるオリジナルダンスも披露され、恒例の餅投げも行われた。
午後2時からの巨石曳(ひ)きでは、約30人の子どもが約2トンの金太郎像を引っ張った。
このほかにも、石のはんこ作りやサンドブラスト、トンボ玉の実演など、石に関するさまざまな催しがある。午前9時〜午後5時。雨天決行。
「団吉くんまつり」は、16年前に始まった石製品の掘り出し市が前身。6年前に実行委員会が中心となって、幅広い年代の人が気軽に参加できる“お祭り”にリニューアルした。以来、毎年石製品の販売と合わせて、石をテーマにした特色ある催しで市民に親しまれている。