岡崎商工会議所で9日、各企業の業務改善の進め方と成果を学ぶ「業務改善発表会」が開かれ、約120人が出席した。
7回目の今回は、市内の8事業所が発表。各事業所内で作られた業務改善チームのメンバーが、12分間の持ち時間の中で成果をプレゼンした。自動車用樹脂部品製造の大和化成工業(保母町)は、中国の生産拠点で製品機能を確認する試験作業をしっかり遂行できるよう作業手順書を見直した。過去に研修を受けた現地スタッフが退職していたことから、正しく試験作業が行われていない現状を踏まえ、書面や写真ではなく誰が見ても分かるように動画を使った手順書を完成。導入した結果、作業ミスが激減し、生産効率も上がり、経費削減にもつながったと報告した。
審査員は「生産のグローバル化の中で、言葉や文化の違いを取り除くことに苦労したと思うが、手順書を動画にした点は大変評価できる。ものづくりの知識、技術を伝承する手本とも言える」と講評した。
発表会には、ほかに内田製作所、前田シェルサービス、丹羽鉄工所、鈴木化学工業所、岡崎市医師会公衆衛生センター、東海光学、フレックスキャンパスが参加した。(竹内雅紀)