岡崎市愛宕小学校で27日、1・2年生47人が、桃の節句恒例の「おこしもの」作りに挑戦した。
おこしものは三河・尾張の一部地域に古くから伝わる、桃の節句に食べる蒸し餅。生地を木製の型に詰めて成形するのが特徴で、砂糖しょう油を付けて味わうのが一般的。
事前に保護者と教員が、砂糖を加えた米粉を湯で溶き、食品色素を練りこんだ赤、黄、緑、白の4色の生地を用意。児童たちは色とりどりの生地を小さく丸めて、タイや宝船などの縁起物をかたどった木型に詰め込んだ。
成形された餅は木型から外され、保護者の手で蒸し器へ。生地が全体的に透明になるまで蒸し上げられた。
調理中は2年生が1年生に作り方を説明し、成形を手伝う姿も。2年生の櫻井克紀君は「餅を詰めるのが楽しかった。食べるのが楽しみ」と話した。
完成したおこしものは、児童たちが1つずつ持ち帰り、余った分を他の学年に配った。(大山智也)