東海愛知新聞バックナンバー

 2月20日【水】

岡崎市滝町に「新たなパワースポット」

青木川の岩場に「ほとけ」の姿

岡崎市滝町、滝山寺南の青木川河川敷の岩場に「ほとけ」の姿がくっきり―。まれにしか見られない現象を山田亮盛住職と滝町の中根茂総代が19日、現地を訪れて確認した。関係者は「新たなパワースポットの名所に」と意気込んでいる。(岩月健、大津一夫)

昨年夏、同市栄町の写真のあさひ店主・鈴木智彦さん(72)が写真撮影に訪れ、見つけた。何十回も現地を訪れている鈴木さんによると、ふだんは見られないが、岩場脇を滝のように流れる水の量と風向きにより、岩場のくぼみに水がたまって見えるようになる。晴天が続いたり、水量が増して岩場に水がかぶってしまったりすると見られない。

「ほとけ様が手を合わせていたり、杖つえをついていたり、さまざまに見えます」

滝山寺本坊入り口前の青木川は、同寺開創の役小角(えんのおづぬ)が修行したと伝わる「三界の滝」に当たる。小角は滝つぼから薬師如来を拾い上げたと伝えられている。

山田住職は「うわさを聞いて何度も足を運びましたが、見たのはきょうが初めて。感激しました」と話し、中根総代とともに「新しい観光名所になれば」と期待している。

■屋根修復記念し 絵はがきセット

滝山寺は、国の重要文化財・三門の屋根修復を記念し絵はがきセットを作った。23日の「鬼まつり」の当日から発売する。1セット16枚で800円。

撮影した鈴木智彦さんは長年、鬼まつりを取材。絵はがきには、重要文化財の運慶、湛慶作の聖観音立像と梵天立像や、市指定文化財の十二神将立像、三門と本堂、鬼まつりの様子などの4枚がセットになっている。