岡崎市大樹寺小学校の児童がこのほど、昨年12月に開駅した道の駅「藤川宿」が盛況ぶりを見せる藤川地区を、藤川小学校の児童の案内で見学した。道の駅で配る大樹寺を紹介するパンフレットを制作している大樹寺小の5年3組が、道の駅で藤川地区をPRしている藤川小の活動から、観光スポットとして大樹寺に足を運んでもらうヒントを探った。(今井亮)
徳川家康公について学ぶ大樹寺小の児童は、大樹寺から直線で約3キロ離れた岡崎城を望む眺望「ビスタライン」上の住民にインタビューを実施。ビスタラインは、景観法に基づいた同市景観計画の景観形成重点地区に指定されているが、将来の存続を不安視する住民も少なくないことが分かった。
ビスタライン存続のため、「大樹寺が観光スポットとして認知されれば」とPR方法を模索していた中で、市東部の“玄関口”となった道の駅で手作りのガイドマップなどを展示している藤川小の活動に着目。藤川地区を訪れた児童らは、道の駅をはじめ、旧宿場町の街道沿いに残る資料館や社寺、老舗などを藤川小の6年生と一緒に歩いて回り、魅力に触れた。
道の駅で大樹寺のパンフレットの配布を依頼したところ、指定管理者の担当者から「観光客に大樹寺を紹介できるパンフレットがないので、制作してもらえるとありがたい」と快諾を得た。児童は展示されている藤川小のガイドマップや無料配布のパンフレット類を手に取ったり、パンフレットを作る工夫を聞いたりした。
5年3組は同市都市計画課のアドバイスを受け、パソコンで3つ折のパンフレットをデザインし、2月中旬にも完成させる予定。