東海愛知新聞バックナンバー

 12月29日【土】

迎春準備進む

平成24年も残すところあと3日。岡崎市や幸田町の社寺では、初詣客を受け入れる態勢を整えている。来年の干支「巳」をデザインした縁起物や甘酒などを準備し、新年の到来を心待ちにしている。主な社寺の年末年始の予定を五十音順に紹介する。(竹内雅紀)

■岡崎・幸田の社寺

伊賀八幡宮(伊賀町、斎藤徳蔵宮司)
松平、徳川両家の氏神で、徳川家康が戦勝祈願をしたことで有名。31日午前10時から年越しの大祓、日没後は本殿がライトアップされる。元日午前0時から破魔矢や熊手、絵馬などの縁起物が販売され、甘酒の接待もある。同9時には歳旦祭。恒例の「武者的神事」は20日午前10時から。
一畑山薬師寺(藤川町、大峠泰信管長)
境内のジャンボ門松が参詣者を迎える。31日午後11時30分から除夜の鐘突き、30分後には特別祈祷。独身先着1500人に「良縁貝守り」が進呈される。また、境内の牛乗山からご来光を望める。奉納生演奏は6日まで、5日午前10時から供え物の大鏡餅が参詣者に配られる。4月に披露された瑠璃光殿では薬師如来涅槃像の胎内巡りもある。
岩津天満宮(岩津町、服部憲明宮司)
学問の神様・菅原道真を祭り、受験シーズンには多くの受験生が訪れる。除夜祭は大みそか午後11時、初祈祷が元日午前0時から。同8時に歳旦祭、夜には甘酒の接待も。合格必勝セットが人気。進学祈願大祭は5、6、12〜14、19、20日。正月と5、9月に行われる伝統の「正五九進学祈願大祭」は27日。
宇頭山観音寺(宇頭町、澤親徳執事長)
県内唯一の京都・東寺の末寺。本堂内には多くの鏡餅が供えられている。元日午前0時からの法要の後に法話、甘酒の接待がある。また、初祈願者先着300組には開運招福のしゃもじが配られる。
岡崎天満宮(中町、伊奈徹宮司)
「学問の守り神」として知られ、学業成就や病気平癒などを願う参詣者でにぎわう。大みそかは午後10時から大祓式・除夜祭。元日は午前0時に甘酒の接待がスタート、同9時から元旦祭がある。
猿田彦三河神社(幸田町大草、高橋岩雄宮司)
「みちびきの祖神様」として親しまれ、町外からも多くの参詣者が訪れる。初祈祷は元日午前0時、歳旦祭が同11時から。子ども向けの福袋は先着50人。3日まで甘酒の接待があり、詩吟グループによる詩吟の披露が2年連続で行われる。
菅生神社(康生町、斎藤徳蔵宮司)
松平家の祈願所で岡崎最古の神社とも言われる。元日午前0時から初祈祷。毎年恒例となったお汁粉の振る舞いもある。ただし、なくなり次第終了。午後3時から歳旦祭が行われる。
龍城神社(康生町、畔柳春雄宮司)
徳川家康と本多忠勝を祭神とし、岡崎公園内に鎮座する。元日午前0時から日近太鼓の演奏、甘酒、御神酒の接待があるほか、名物の「うさぎ汁」を約2000食用意。絵馬付き破魔矢などの縁起物もそろえている。
六所神社(明大寺町、大竹いつき宮司)
徳川家康生誕の際、産土神として拝礼があったといわれ江戸時代から手厚い保護を受ける。安産祈願で多くの人が訪れる。大みそか午後11時から参道にかがり火をたき、元日午前0時には甘酒の接待。同11時から宝船福まんじゅうを先着200人に配る。市内のペン画家・柄澤照文さんの干支の置物(1,200円、300個)と本田彩雪さんの絵馬(1,000円、50枚)の販売もある。古い札をたき上げる「どんどまつり」は19日午後2時から。