岡崎市藤川町で整備されている同市初の道の駅「藤川宿」の開駅日が、12月9日に決まった。国土交通省名古屋国道事務所が2日発表した。一般の利用に先立って式典が開かれ、同日午後1時30分に開駅する。
敷地内で市の管理区域となる地域振興施設には、農林産物の直売施設をはじめ、同市の歴史、観光、特産品の情報を発信する「きらり岡崎コーナー」、軽食コーナー、イベントスペース、コンビニエンスストアが入る。
通常の営業時間は午前9時〜午後6時で年中無休。コンビニは24時間営業となる。県内初の国道1号沿いの道の駅として、市では年間70万人の利用を見込んでいる。
道の駅単体の事業費は国交省が11億円、同市が約7億円の計約18億円。隣接する東部地域交流センターの整備、名鉄名古屋本線踏切の統廃合、周辺道路の整備などを含めた一帯の整備事業費は約36億円。
指定管理者の岡崎パブリックサービスとJAあいち三河共同事業体は、間近に迫った開駅に向けて、藤川地区の名物「むらさき麦」を使ったうどんや麦とろ御飯などの多彩な飲食メニューを続々と開発している。
「開運 家康御幣」(1本250円)と名付けた五平餅は、むらさき麦とうるち米を混ぜてついた餅を貨幣に見立てて形作り、八丁味噌ベースのタレを塗って焼き上げた。木串には「天下開運 家康御幣」の文字が焼き印されており、龍城神社で奉納祈願するほどのこだわりぶり。
内田康宏市長は2日、試食し郷土の味に舌鼓を打った。きょう3日と4日、岡崎公園一帯で開かれる秋の市民まつり(商工フェア=多目的広場)で1000本が限定販売される。