東海愛知新聞バックナンバー

 10月3日【水】

人にやさしい街づくり

岡崎ボラ連が30周年でイベント

岡崎市ボランティア連絡協議会(中根良一会長)が来年7月で発足30周年を迎える。今後1年間にわたり、「人にやさしい福祉のまちづくり」をキャッチフレーズに、さまざまなイベントを計画。第1弾として27日午後1時から市福祉会館で、「人にやさしいまち岡崎―過去・現在・未来を考える」を開催する。(大津一夫)

27日に第1弾

同協議会は昭和58(1983)年7月に発足。障害者に理解のある福祉の街づくりを目指して活動を開始した。

市民と一緒になって街のバリアフリーを考える車いすガイドブック作り、親と子の1日映画館、60年からは福祉まつりを開催。最近では東日本大震災の被災地にベルマークを送る活動を実施し、大きな成果を上げた。

27日の「人にやさしいまち岡崎」では、NPO法人ぴあはうす代表・鈴木孝光さんが「変わりゆく“まち”を見つめて」と題して講演。車いす生活を送る鈴木さんが、障害者の立場で街づくりへの思いを話す。2回目以降は、やさしい街づくりを考えながら実際に街を歩くイベントなどを予定している。

会長の中根さんは「この30年で公共施設や市街地でのバリアフリーが進み、目に見える身近な改善が実施されてきた。少子高齢化が進み、今後は“共助”が課題。人にやさしい街づくりを目指し、今後1年間のイベントに多くの皆さんに参加していただきたい」と話している。

市民から意見募集

これに先立ち、「いい人・いい町・いい岡崎」をテーマに市民からの意見を募集している。福祉の街づくりを目指して、行政、市社会福祉協議会に期待することやアイデアを募る。意見を200字程度にまとめ(用紙は自由)、市福祉会館内の市社会福祉協議会ボランティアセンターに提出する。寄せられた意見は、今後開催するシンポジウムなどで活用する。締め切りは10月31日。

問い合わせは同ボランティア協議会事務局(21―5377)へ。