岡崎市は10月1日から1年間、市職員が使用する公用車(軽ワゴン車)5台に民間企業の広告を掲載する。公用車を民間企業の広告媒体として活用するのは同市では初めて。自主財源の確保と地域経済の活性化を目指す。(竹内雅紀)
企業広告は特殊フィルムで作製され、車両中央の両側面に貼られる。1枚の大きさは50センチ四方。1台当たりの広告料は年間2万4,000円、合計12万円の広告料収入が市に入ることになる。
市が8月1〜20日に広告主を募集したところ、市内の5社から7台分の申し込みがあった。抽選の結果、いつきオート(中園町)2台、太陽社(上六名4)1台、上野石材(小呂町)2台の割り当てが決定した。なお、広告の作成や貼り付け、撤去にかかわる費用は広告主の負担となる。
市所有の公用車は79台。そのうち、広告が貼られる5台は比較的使用頻度が高く、年間平均走行距離は8,741キロ(平成23年度実績)。車両側面の面積が広いため大きめの広告が貼れることもあり、効果的な宣伝になるとみられる。
車両には、これまで交通安全運動などのキャンペーン時に取り外しが簡単なマグネット式が貼ってあった。県内では豊川市が、マグネット式の民間企業広告を導入している。
岡崎市財産管理課の担当者は「初めての試みなので、ひとまず5台でスタートする。需要があれば、対象台数が増える可能性がある」と話している。