東海愛知新聞バックナンバー

 8月31日【金】

■中心街に「ゾーン30」

豊田 歩行者、自転車の安全確保

名鉄豊田市駅の東南に位置する中心市街地約4.9ヘクタールが、歩行者らの安全を確保するため自動車の最高時速を30キロに規制する区域「ゾーン30」に指定され、30日から規制が始まった。(今井亮)

ゾーン30で規制された区域は神明、桜、喜多、西、元城の5町。東西南北を国道248号や市道が通っており、幹線道路と隣接する生活道路であることから歩行者や自転車の通行が目立つ。

区域を東西に走る3路線には時速30キロの速度規制を示す標識を設置。道路にはゾーン30であることをアピールする幅約2メートルの赤のカラー舗装が施され、自動車の速度を抑制するハンプが設置された。

同市交通安全防犯課は「(自動車の)抜け道として使用されている生活道路は市内にたくさんある。生活道路はその地域の住民が主に使用する道路なので、ドライバーには速度を抑えてもらい、住民の安全に配慮した運転をお願いしたい」と話していた。

市内初のゾーン30の設置に向けて、同市、豊田署、地元住民の3者は昨年5月から協議を進めてきた。平成28年度までに、警察庁は全国で約3000カ所の設置を目標に掲げており、県では県内215カ所の設置を目指している。