全国商店街支援センターが主催する「商店街の次世代リーダー育成事業(チャレンジ商人塾)」が27日、全国のトップを切って岡崎市内で始まった。参加した商店主らは商店街の活性化などについて学んだ。(竹内雅紀)
同事業は、新たな商店街のあり方を見据え、ビジョンを持って次代をけん引するリーダーを育成するために今年度からスタートした。
岡崎商工会議所がNPO岡崎都心再生協議会と連携して企画提案し、採択された。講義や視察、ワークショップなど全6回。初回のこの日は、チャレンジ商人塾三河のコーディネーターで岡崎まちゼミの会代表の松井洋一郎さん(43)が「個店活性化からの商店街再生のススメ まちゼミ編」と題して講義。市内外から集まった約30人の商店主らが聴き入った。
松井さんは、岡崎の商店街の現状を説明。以前800店舗あった商店も今や半数以下、東康生の商店街を訪れる人は最盛期の約25年前に比べると7分の1に。大型商業施設の影響で市内の総売り場面積は増えたが、売り上げは変動しておらず「台頭しているインターネット販売は恐怖だ」と位置付けた。
商店街の活性化については、「事業を継続できるだけの売り上げがあり、必要としてくれる人が周囲にいることが大前提」とし「人の魅力では負けていない。いろいろなことをみんなでやって、反省して次に向かい、続けることが大事」と持論を展開した。
また平成15年に始まり、20回目を迎えた「まちゼミ」は有益な手段の1つと紹介した。ゼミ参加店主らの話を交えながら、商店街にある個店ならではの温かみや専門性などが奏功し、来店率が上がっていることなどを例に挙げていた。
三河版の商人塾は11月22日まで。問い合わせは、岡崎商工会議所(53―6161)へ。