岡崎市藤川町に建設された市東部地域交流センター(むらさきかん)が25日、オープンした。地域交流センターは4カ所目。これで市の東西南北に市民活動や交流の場の拠点が整った。(竹内雅紀)
同センターは鉄筋コンクリート2階建て、延べ床面積は2,166平方メートル。1階には市民活動ステーションや交流スペース、約150人が入れる活動室、子どもの遊び場となるプレイルームなど、2階には4つの活動室と調理室がある。事業費は約12億5,500万円。北部、南部、西部と同様に特定非営利活動法人岡崎まち育てセンター・りたが指定管理者。12月にオープン予定の道の駅「藤川宿」(仮称)に隣接している。
この日は、記念式典やパネルディスカッション、市民活動団体による各種イベントが行われ、オープンを盛大に祝った。式典では、柴田紘一市長が「市民交流の拠点が東西南北にできた。任期中に4カ所とも配置できたのは感慨深い。藤川地区の歴史を生かしながら東部地域の拠点として発展することを期待したい」とあいさつ。国土交通省中部地方整備局の足立敏行局長らが来賓として参加した。また、愛称「むらさきかん」を命名した豊川市の主婦山口文子さんに記念品、藤川地区にちなんだ鉄板の切り絵を寄贈した岡崎市福岡町の電子部品製造業アイワ技研に感謝状が贈られた。
式典後のパネルディスカッションでは、藤川地区の現状を紹介し、今後活性化するための意見交換を行った。「地域のことはその地域で解決すべき」「まちづくりに携わる人は、その地域に愛着や誇りを持つのが基本」などの意見が出た。コーディネーターは愛知産業大学の小川英明学長、パネリストは柴田市長や藤川学区総代会長の鈴木忠さんら4人が務めた。また、藤川小児童が自分たちの考えるまちづくりを発表した。
開館時間は午前9時〜午後9時。月曜日休館。問い合わせは、同センター(66―3066)へ。