岡崎市の柴田紘一市長は6日の定例記者会見で、同市出身でロンドン五輪アーチェリー女子団体銅メダルの蟹江美貴選手(23)=ミキハウス=に対して、特別表彰する考えを示した。(竹内雅紀)
柴田市長は「岡崎市にとって貴重な存在。ぜひ祝意を表したい」と述べ、スポーツで功績のあった人に贈る特別表彰を準備していることを明らかにした。蟹江選手は5日に帰国しており、市役所訪問の時期は調整中。6日には西庁舎南棟に栄誉をたたえる懸垂幕が掲出された。
市関係の五輪メダルは、ロサンゼルス大会(1932年)男子ホッケーで左右田秋雄さん(故人)が銀、ヘルシンキ大会(1952年)水泳男子100メートル自由形で鈴木弘さんが銀という実績がある。
柴田市長は「蟹江選手の労をねぎらって、4年後のリオデジャネイロ大会への期待も申し上げたい」と語った。
蟹江選手は東海中でアーチェリーを始め、愛産大三河高時代には高校総体団体で優勝。ロンドン出発前の7月13日に市役所を訪れ、柴田市長に五輪出場報告をした際、「団体でメダルを獲得したい」と抱負を述べていた。
柴田市長は3日に開かれた市民主導型の「Okazakiみんなの夏祭り」について、「地元の熱意もあり、良い成果を上げたと思う」と評価した。
今年は行政主導の五万石おどり・みこしを休止。「市民からは当初お叱りを受けたが、今年は考える年にしたかった。来年以降は今年の祭りを参考に、地元と協力するのが望ましい」とし、民間との協働による祭りの在り方を示した。
このほか、東日本大震災のがれき処理問題については、武田憲明副市長が「県からの詳細な説明がないこの状態では試験焼却は難しい」との姿勢を明確にした。平成27年6月の大嘗祭悠紀斎田(だいじょうさいゆきさいでん)100周年に向けて整備が進む地域交流センター「悠紀の里」(中島町)については、柴田市長が「100周年には、ぜひ皇族の方をお招きしたい」として、宮内庁に要望活動をしていることも明かした。