岡崎市は19日、戦争や東日本大震災の犠牲者らを追悼する平和祈念式を市民会館で開いた。2年前までは「戦没者及び戦災死者追悼式」だったが、昨年から現在の名称に変更。戦没・戦災死者の遺族や来賓、市民ら約1100人が参加した。
参加者全員の黙とう後、柴田紘一市長は式辞で「第二次世界大戦の終戦から今年で67年。当時を知る世代が少なくなっているが、多くの方々が犠牲になった。未来永劫(えいごう)忘れてはいけないことだ」と述べ、昭和20(1945)年7月20日未明の岡崎空襲や昨年の東日本大震災の犠牲者らにも哀悼の意を表した。
さらに「今の平和は戦争で命を落とした人の犠牲の上に成り立っている。風化させず、平和の尊さを語り継ぎ、2度と繰り返さないようにすることが私たちの責務と考える。過去を謙虚に振り返り、未来へ進むために戦争や災害のない平和な日本を目指したい」と述べた。
遺族代表者らは、壇上に設けられた献花台に花を捧げた。(竹内雅紀)