東海愛知新聞バックナンバー

 6月29日【金】
太田油脂のバイオディーゼル燃料

■新東名架橋工事に使用

すす出ず、臭いもしない
クレーン車操作員に好評
12月まで50キロリットル供給

太田油脂(本社・岡崎市福岡町、太田健介社長)が供給したバイオディーゼル燃料(BDF)が、新東名高速道路の新城市の工事現場で使用されている。

BDFは、てんぷら油などの食用廃油から造られる。二酸化炭素の排出量と吸収される量が同じとみなされ、ディーゼル燃料特有のすすや臭いが発生せず、環境に優しい。

同社は今年2月から12月まで約50キロリットルを供給。豊川橋と境川橋の工事現場でクレーン車4台に使用されている。

クレーン車のオペレーターからも「トラブルが起こらず、馬力が落ちない」「臭いも煙もまったく出ない」と好評だという。

同社のBDF製造技術は、豊田通商、豊田ケミカルエンジニアリングなどと共同開発。自動車用燃料のJIS規格K2390の認定を受けた。

また平成21年から、ダカール・ラリーに参加しているトヨタ車体のランドクルーザーが同社のBDFを使用している。(横田沙貴)