岡崎市内の大学と企業が交流する「産学懇談会」が14日、岡崎女子短大で開かれた。同市と幸田町の7社の採用担当者と経営実務科教員ら20人が参加、講義を見学し意見交換した。(横田沙貴)
産学懇談会は、同商議所就職情報室が主催して毎年行われている。大学を訪れての懇談会は平成21年から始まったが、講義の見学は初めて。
採用担当者はパソコン室やカフェテリア、進路支援課室などを回り、同科の教室へ。学生はゼミごとにCAD実習、簿記2級、秘書実務、英語実習に取り組んでいた。
見学後、長柄孝彦学長があいさつし、笹瀬佐代子学科長らが指導内容を紹介した後、意見交換。企業側からカリキュラムに関する質問が、大学側からは採用情報や採用試験に関しての質問があった。
企業側は「面接では指導されすぎている感が否めず、学生の個性が消えている」「(面接で)そつない答えが多いと感じる。個人的には挫折した経験や苦労した話を聞いてみたい」「学生の普段の顔を企業に持ち込んでほしい」など、率直な意見が出た。
現在、選考試験を行っている企業が多く、学生の就職活動は本格化している。同商議所就職情報室によると、今年は製造業を中心に求人が増加しているが、大学推薦の学生が内定をもらえないこともあり、昨年以上に厳しい状況だという。
同室は「懇談会でも話題になりましたが、学生には、個性を強調し印象に残るアピールを心掛けてほしい」と呼び掛けている。