岡崎市消防本部と豊田市消防本部、県防災航空隊が31日、岡崎市舳越町の矢作川で水難救助合同訓練を行った。水難事故が起きやすい時期を控えて、救助技術の向上と事故防止の啓発が狙いで、今年で12回目。(竹内雅紀)
訓練には、岡崎から21人、豊田11人、航空隊4人の計36人が参加。救助工作車や指揮指令車など車両8台、防災ヘリ1台が出動した。
大雨で矢作川が増水して、川遊びをしていた男性3人が流され、1人が自力で木につかまり救助を求め、2人は行方不明―という想定。指揮本部を設置後、両消防職員は手分けして捜索。救命胴衣を着て、救命ゴムボートやロープで1人ずつ救出した。木につかまった1人は防災ヘリ「わかしゃち」によって上空から救助された。
大山恭司岡崎市西消防署長は「合同訓練は、三者の情報伝達方法を確認する意味で有意義なもの。いざという時は、迅速、確実、安全に救助できるよう頑張ってほしい。きょうの訓練は立派だった」と講評した。