東海愛知新聞バックナンバー

 5月26日【土】

■全高総文祭に初出場

岡崎西高吹奏楽部67人

県立岡崎西高校吹奏楽部が、今年8月に富山県で開かれる「第36回全国高校総合文化祭(全高総文祭)」に、吹奏楽部門の県代表として初出場する。全国総文祭は“文化部のインターハイ”とも呼ばれ、熱の込もった練習を続けている。(横田沙貴)

■“文化部のインターハイ”8月・富山県

同部は昨年11月に行われた県高校文化連盟の大会で特賞を獲得し、県代表に推薦された。全国規模の大会出場は初めてで、67人が臨む。

当日はアルフレッド・リード作曲の「エル・カミーノ・レアル」を演奏する。スペインをモチーフにした楽曲で、演奏に必要な技法が多く盛り込まれている。金管で奏でる華やかなファンファーレで始まり、オーボエ、ホルンのソロと続き、パーカッションでクライマックスを迎える。

オーボエのソロパートを担当するのは3年の阿部恵美果さん(17)。中学までホルンパートを務めていたが、高校入学後、先輩が演奏する姿にあこがれてオーボエに転向した。ホルンとの勝手の違いに苦戦したが、繊細で芯のある音色を出すために、毎日、指使いや息を送り込む技術などの基礎練習を繰り返す。

阿部さんは「大事なパートなので、プレッシャーを感じています」と不安な顔を見せたが「決まったからにはしっかりと、自分が満足できる演奏ができるよう頑張りたいです」と意気込んでいる。

部長の3年井土歩美さん(17)は「練習がつらくなるときもありましたが、みんなで励まし合って踏ん張ってきました。まだまだ未熟ですが、持てる力を出し切りたい」と話した。

総文祭は8月8日から12日までの5日間、吹奏楽をはじめ演劇、美術、書道など、23部門の発表が行われる。同校は10日、魚津市の新川文化ホールで演奏する。