東海愛知新聞社と日本棋院西三岡崎支部主催の「第48回岡崎市アマ囲碁十傑戦」(五万石藤まつり協賛)が5日、岡崎公園内の巽閣で開かれた。今大会出場者最年少で囲碁歴約10年の県立刈谷北高校1年の杉田俊太朗君(15)=岡崎市戸崎町=が3連覇を達成。杉田君は「3連覇はうれしいですが、苦戦を強いられたので良い内容で勝てるようになりたい」と向上心を新たにした。
今大会にはアマチュア5段以上の25人が出場。シードされた前大会4位までの入賞者を含め、トーナメントで対局した。初戦敗退者は準トーナメントで争い、上位2人に特別賞が贈られた。
決勝戦は、杉田君と前大会3位の宮﨑信嘉さん(72)の対局。周囲に集まった出場者が見守る中、互いに難しい局面で長考を繰り返した結果、杉田君が制した。
杉田君は「決勝戦では打つ手を読まれ、リードを許してしまいましたが、最後に逆転できました。(決勝戦の相手は)強かったです」とほっとした表情を見せ、「苦戦しても、あくまで冷静さを保てたのが勝因だと思います」と対局を振り返った。
3連覇は、昭和62(1985)年から平成元年までの上田勝啓さんに続き大会2人目。(今井亮)