岡崎市藤川町の国道1号沿いで整備が進められている道の駅「藤川宿」(仮称)が年内に開駅する見込みであることが13日、分かった。開駅時期についてはこれまで、今年度内(平成25年3月末まで)とされていたが、国土交通省名古屋国道事務所が年内の駐車場整備完了予定を発表したことから時期が早まった。複数の関係者の話から、市内初の道の駅は12月中の開駅が濃厚とみられる。(竹内雅紀)
「藤川宿」は平成18年度から整備が始まった。県内には14の道の駅があるが、国道1号沿いに設置されるのは初めて。名鉄藤川駅にも隣接していることから、鉄道駅からも利用できるのが大きな特徴。総事業費約23億円。8月に道の駅の登録申請が行われる。敷地面積は1万483平方メートル。名古屋国道事務所が駐車場とトイレを整備し、岡崎市が軽食や土産品販売、産直コーナーなどが入る地域振興施設を整備している。
駐車場は、普通車78台、大型車21台、身体障害者用3台に加え、市が90〜100台分の第2駐車場を整備する。電気自動車用充電設備も2基設置。また、大規模災害発生時に防災拠点の役割が果たせるよう防災トイレを6つ、停電時に最大で72時間分の電力が使用できる発電機を設置する。
地域振興施設は6月に完成予定。産直や特産物販売、軽食、イベントスペース、観光物産展示の5コーナーがある。管理・運営は岡崎パブリックサービスとJAあいち三河の共同事業体。産直売り場の出荷者募集を15日から開始する。問い合わせは、JAあいち三河(62―4339)へ。