東海愛知新聞バックナンバー

 3月4日【日】

■ウッドカーリング普及へ

岡崎 スポーツ推進委員が研修会

「ウッドカーリング」を普及させようと岡崎市スポーツ推進委員連絡協議会(関浩会長)は3日、同市体育館で会員を対象に研修会を開いた。幅広い年代が手軽に楽しめる新スポーツとして広めようと、道具やルールの説明があった。(大津一夫)

■新年度中に大会開催

宮崎学区スポーツ推進委員の清水孝司さん(55)と清水松代さん(56)が、「室内で手軽にできるスポーツを」と昨年春から始めた。道具の「ウッド」は間伐材を利用。木材を輪切りにして、底にベアリングを取り付けた。

ウッドを滑らせ、10メートルほど離れた直径約1.4メートルの「ハウス」に入れる。中心に近いほど点数が高く、投げたウッドでハウス内にある相手のウッドを弾き飛ばすことができる。

宮崎小学校体育館で児童や地元住民らが参加して練習が続けられ、昨年12月には地区大会が開かれた。岡崎森林組合に間伐材を加工してウッド作りを依頼している。

ルールは「アイスカーリング」とほぼ同じだが、清水孝司さんらは、初心者でも分かりやすく、年齢を問わず参加できるよう独自に工夫した。

研修会では清水さんらがルールなどを説明し、参加者が3つのグループに分かれてゲームを体験。ウッドがハウス内に入ったり、ウッド同士がぶつかる音が響いたりすると歓声が上がった。

梅園学区の鈴木てい子さんは「道具のウッドを手作りしながら、住民同士の交流ができる。ゲームも面白い」と感想を話した。

関会長は「まだルールなどに改善の余地があるが、道具に間伐材を利用することで森林の保全にも役立つ。室内競技なので天候に左右されずに実施できるのも魅力」として、「これから各地域で“出前講座”を開いて市民に親しんでもらい、新年度中に全市を対象にした大会を開きたい」と話していた。


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