県立岡崎商業高校は東日本大震災で被災した宮城県南三陸町の志津川高校に、ヒマワリとニチニチソウの種を贈った。生徒会の会長で2年生の鈴木真悠さんは、「志津川高の皆さんに少しでも元気になってもらえたら」と話している。(横田沙貴)
鈴木さんら生徒会役員4人と教員2人は、昨年7月末に南三陸町を訪れ、志津川高の生徒と交流会を行った。滞在中、町内で1本だけ咲いているヒマワリを見つけた。同町には多くのヒマワリ畑があったが、津波に流された。1粒の種が残っていて花の“命”がつながった。
鈴木さんは「海水に浸かった場所なのに花開いている姿を見て、生きる強さを感じました」と振り返る。
ヒマワリ畑の復活にと、同校の造園委員会が校内で育てた花の種約2450粒を用意し、購入したニチニチソウの種とヒマワリのポストカードを添えてラッピング、27日に発送した。
ニチニチソウの花言葉は「友情」で、2校の友情を深めたいという思いが込められている。また志津川高校の卒業生に贈る、これまでの活動を収めたDVDも同封した。
岡崎商業高生徒会は、これまで、さまざまな支援活動を行ってきた。義援金を募り、昨年11月に行われた文化祭では「震災ブース」を設け、南三陸町を紹介した。また、「We can work it out(きっとうまくいく)」と書かれたピンク色のタオル、使い捨てカイロや餅などを収めた「ホット応援箱」をプレゼントした。