東海愛知新聞バックナンバー

 2月1日【水】

■地域企業は「宝もの」

新分野・海外展開で活性化
岡崎商議所120周年事業 ものづくりフォーラム

岡崎商工会議所創立120周年記念事業の第1弾、「ものづくり岡崎フォーラム」が31日、同商議所大ホールで開かれた。テーマは「次世代産業・技術へのチャレンジ」で、商議所会員ら約230人が聴講した。(横田沙貴)

■中部経産局部長、東レ副社長講演

初めに古澤武雄会頭が「技術や産業をどう次世代に受け継ぐのか、大きな指針となるフォーラムにしたいと思います」とあいさつした。

第1部は、経済産業省中部経済産業局の地域経済部長、岡田武さんが講演。演題は「中部地域八ヶ岳構造創出戦略」。中部地域の産業の特色を分析し、中部経済産業局が提唱する成長戦略を8つの峰をもつ山岳に例えた。

自動車産業を中心とした産業で培われた高い技術力を基盤に、航空機やヘルスケア関連など、さまざまな分野(8つの峰)に参入し裾野を広げ、地域経済を活性化させることが目的だと解説した。

岡田さんは「特に三河地域は自動車産業が発達していることから、金属部品などの加工技術に恵まれている。岡崎は工業出荷額が約1兆5,000億円で県内4位」だとして、「この技術を基にした新分野展開、海外展開が地域活性化の鍵になる」と話した。

第2部は、東レ代表取締役副社長・最高技術責任者の田中千秋さんが、「東レの目指す21世紀の経営―グリーンイノベーションを起こす先端材料で」を演題に、自社の取り組みを中心に、イノベーション(技術革新)による新技術と地球環境への配慮について講演した。

ものづくり岡崎フォーラムは、ものづくり関連事業所の更なる発展のきっかけづくりとして始まり、今回が2回目の開催。


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