岡崎市鳥川町でホタルの保護活動をする鳥川ホタル保存会(今泉清会長)がこのほど、地域環境美化に顕著な功績があったとして、環境大臣表彰を受けた。今泉会長らは24日、市役所を訪れ柴田紘一市長に受賞報告した。(竹内雅紀)
同会は平成6年に設立され、鳥川地区内の全戸が会員となって活動している。ホタルの幼虫カワニナの育成やホタルの飛翔(ひしょう)数調査、保護看板設置をはじめとするPR活動、幼虫の放流などを通して、ホタルの保護に努めている。
また、ホタルにとっては命ともいえる水を維持するために河川の清掃活動や、環境省から「平成の名水百選」に認定された湧水群の点検清掃などを行っている。さらに、水源でもある山を見直そうと、登山道の整備にも取り組んでいる。
今泉会長は「大変光栄だが、責任も感じている。今後も岡崎のホタルの拠点として、市民の皆さんと一緒に盛り上げたい」と受賞の喜びを語った。柴田市長は「4月にはホタル学校がオープンする。大変意義のあることで、地元の宝だ」と日ごろの活動をたたえた。
ホタル学校は2年前に閉校した旧鳥川小学校の校舎を改修し、環境教育や市民講座の場として4月1日にオープンする。