岡崎の伝統産業や地場産業に携わる職人や作家で構成する「おかざき匠(たくみ)の会」(三浦宏之代表幹事)は3月17、18の両日、岡崎市中町の長誉館で設立10周年記念イベントを開く。江戸時代から続く伝統産業を披露したり、体験してもらったりすることで技術やその思いを後世に伝えようと企画された。同会が地元で自主事業を行うのは今回が初めて。(竹内雅紀)
「つなげる匠、つなげる想(おも)い」をテーマに会員が新作やコラボ商品を販売する。会場内にはショールームを設けて、生活空間の中にどう伝統作品を生かすかを提案。また、石工品、三河仏壇、竹矢などの製作実演や搾油、木彫、草木染めなどのワークショップもある。このほか、八丁味噌を使った味噌煮や、むらさき麦入り麺と味噌入りラー油を使ったまぜそばを200食限定(ともに200円)で販売。和太鼓零演奏やグレート家康公「葵」武将隊の演武、和ろうそくと灯明、三河花火によるキャンドルナイト(17日のみ)もある。
午前10時〜午後5時。開場前には小学4年〜中学3年を対象にした「たくみのお仕事ツアー」(要事前申し込み)がある。2月1日から会員の工房や事業所18カ所を巡るスタンプラリーを実施。イベント会場でスタンプを提示すると抽選でオリジナル商品が当たる。問い合わせは岡崎商工会議所(53―6108)へ。
おかざき匠の会は平成13年7月に設立。現在、37職種49人が加盟。平成17年の愛知万博に出展、23年3月に東京で展示会を実施した。