県立岡崎商業高校2年の瀧彩里砂さん(16)がこのほど、国家資格の情報処理技術者試験・レベル3(応用情報技術者試験)に合格した。瀧さんが受けた試験は、全国で3万6,498人が受験、8,612人が合格。うち高校生は全国で45人、県内では4人だった。(横田沙貴)
瀧さんは岡崎市北中学校出身。就職に有利と考えて同高に進学し、情報処理部に入部。情報処理技術者のほか6種の資格を取得した。
同試験は春と秋に行われる。瀧さんは1年の秋と2年の春に、それぞれレベル1(ITパスポート試験)とレベル2(基本情報技術者)を受験し、すべて1度で合格した。
資格取得で大変だったのは、部活動と資格取得の勉強の両立だった。今年春のレベル2の試験は、東日本大震災の影響で3カ月延期され、合格してから3カ月でレベル3を受験。テキストと過去問題で基本を何度も繰り返し勉強した。「勉強期間が短くなりましたが、絶対に合格したいと思い、あきらめずに勉強してきました」
今月16日に合格発表があった。瀧さんは「初めは目を疑いました。うれしさで涙が出そうになりました」と振り返る一方、「記述問題は、合格ラインぎりぎりの点数でした」と反省もしている。
瀧さんは現在、来年春の同試験レベル4の受験に向けて勉強を続けている。レベル4は分野ごとに試験が分かれ、より専門的な知識が問われる。瀧さんはデータベーススペシャリスト試験を受ける。