岡崎石製品協同組合連合会(磯貝和汪会長)が主催する石の祭典「岡崎ストーンフェア」が22日、岡崎市の中心部を流れる乙川河川敷で始まった。20回目を迎えたイベントでは、「つくる」をテーマに石都・岡崎の優れた技術力を誇示する「列島十三重の塔」などが登場し、来場者を楽しませている。きょう23日まで。(竹内雅紀)
乙川南側河川敷の潜水橋〜殿橋間の約250メートルに設けられた会場には、地元岡崎をはじめとする全国の石材業者約80社が約2000点の石製品を出品。岡崎で加工した石製品には「岡崎製造証明書」が発行され、前日に行われた石材グランプリの受賞作品も並べられている。
会場中央には、東日本大震災で被災した宮城、福島県産の石など11県17種類の石を加工して作った高さ4メートル、重さ1.5トンの「列島十三重の塔」が披露された。制作責任者で実行委員長の楠名和弘さんは「重さや固さなど一つ一つの材質が異なると加工方法も違うので苦労しました」と渾身の力作を振り返った。また、「復興の碑」と題して、宮城県産の磐梯御影石、伊達冠、福島県産のはなつか御影石、大倉みかげ石などを使ったインテリア石彫品を約20点展示。閉幕後に、福島県石材事業協同組合に寄贈される。
初日のこの日は、心配された天候も回復傾向にあり、来場者は職人の実演や掘り出し市、最新産業機器のデモンストレーションなども見て回った。
入場無料。午前9時〜午後5時。きょう午後1時からは、グレート家康公「葵」武将隊が会場内を練り歩く。