東海愛知新聞バックナンバー

 10月13日【木】

■新手の詐欺 未然に防止

岡崎信金の原田さん 岡崎署が表彰

岡崎信用金庫伝馬支店で窓口業務を担当しているパート職員原田みどりさん(48)に12日、株購入を口実にした振り込め詐欺の被害を未然に防いだとして、同信金本店で岡崎署の河口秀生活安全課長から表彰状が贈られた。

同信金によると、9月27日午後1時ごろ、同支店顧客の70代の女性が通帳と印鑑を持って「株の購入資金を振り込みたいがどうすればいいか」と来店。女性はこれまでに同支店で振り込みをしたことがないことなどから、疑問を抱いた原田さんが上司に報告した。

上司と、支店の通報で駆け付けた警察官が女性に聞いたところ、知らない投資会社から株購入の申込書とパンフレットが郵送で自宅に届き、男から「自分が購入できない株があるので代わりに購入してほしい。手付金の10万円を振り込んでもらえれば後日、お礼と返済に伺う」との電話があったことが判明。「詐欺ではない」と主張する女性を説得した。

同信金は「個人の株は証券会社や一部の金融機関で購入するのが一般的」としたうえで、「見知らぬ個人に購入を依頼するのは考えにくい」と、振り込め詐欺の新手の手口とみている。原田さんは「お客様の大切な預金が無事で良かったです」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。


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