岡崎市宮崎地区で、“秋の味覚”クリの収穫が最盛期を迎えている。同地区のクリは実が大きく、強い甘みから「ぬかたの栗」として人気があり、同地区を中心とした市内の農家18戸では年間に1トンを出荷する。(今井亮)
早川敏朗さん(68)=同市明見町=のクリ畑では、落ちたいがの中から茶色いクリを次々と拾っていった。収穫は10月中旬まで続き、多い日は1日に20〜30キロを収穫する。
今年は猛暑の影響で生育が10日前後遅れたが、実の大きさは例年並み。収穫直前の台風15号による強い風で木から落ちてしまった青グリもあったが、早川さんは「被害が少なくてほっとしました」と安堵(あんど)の表情。「甘露煮、渋皮煮、栗ごはんなどに最適です」と太鼓判を押している。
収穫されたクリはJAあいち三河を通じてスーパーなどに出荷される。