岡崎市内の高校生が企画運営するイベント「WE CAN STAND UP」が21日午後2時から、籠田公園で開かれる。当日は討論会や高校生バンド、防災ブースなどがある。同実行委員会主催、東海愛知新聞社など後援。(横田沙貴)
メーンイベントの討論会には、東日本大震災の被災地にある東北工業高校などの生徒を招く。発生が予想されている東南海・東海地震への心構えや、防災の現状、自分たちにできることなどを、市役所防災課の職員や消防士らの意見を聞きながら話す。
被災地では、震災の影響で授業ができず、単位不足で夏休みを短縮して授業を行う学校が多く、震災で親が職を失うなど、先の見えない不安を抱く高校生が目立つという。
討論会のほかに、高校生が用意した防災体験ブースも出展する。子どもたちが遊びながら学べるようにと、模型を使った耐震構造の比較や人命救助などで使えるロープの使い方などの体験コーナーを用意。また被災地の写真も展示する。
実行委員長の天野真璃菜さんは「東日本大震災を目の当たりにして、私たちに何ができるか考えました。今回招く高校生は、避難所や仮設住宅で生活していて、被災地の高校生のリアルな悩みや思いを話してくれます。岡崎からラジオを通じて、私たちの元気を被災地に送りたい」と話している。
雨天時は、同日午後2時から岡崎市図書館交流プラザ(りぶら)103号室で討論会が行われ、それ以外のイベントやブースは28日に順延する。
問い合わせは天野さん(090―1233―7501)へ。
討論会の様子は、仙台シティFMで水・金曜日に放送されている被災地応援番組「にっぽん元気スタジオ」で、26日午後11時30分から放送予定。同局ホームページ(http://www.radio3 .jp/)でも配信される。
またイベントに先駆けて、19日放送予定の同番組では、同実行委員会の高校生と市役所防災課職員が出演し、パーソナリティーの「DASHMAN」メンバーと、東南海・東海地震への対策などを話し合う。