パソコンを使って園児の退園時間を記録する「延長保育管理システム」が、6月から岡崎市明大寺本町の明徳保育園(本田康英園長)で運用されている。保育士の事務量を減らそうと岡崎情報開発センターがソフトウエアを開発。同センターでは「ほかの園にも利用を呼び掛けたい」という。(大津一夫)
市内の公立、私立保育園の給食管理システムを運営する同センターの社員が各園を回っていたとき、明徳保育園から要望があり、昨年秋からシステム開発に向けて同園と話し合ってきた。
同保育園の園児は182人。このうち96人が延長保育(午後4〜7時)を利用している。保護者が園児を迎えに来ると、これまでは備え付けのカードに記入。保育士が1人ずつ記録を書類に書き込んでいた。
新開発のシステムは園内に置かれたパソコンの画面を見ながら、保護者がマウス操作で園児の名前と退園時間をチェックして入力。保育士の手をわずらわせることなく、どの園児が何時に退園したかを一括して管理できる。また、土曜保育の受付業務も容易になった。
待機画面だけは保護者も見ることができる。園児たちが園内で遊ぶ様子をスライドショーで紹介、園の行事予定も表示している。
本田園長は「これまで退園が重なる時間帯は保育士にとって大変な作業だった。一覧表を簡単に印刷することもできるので、便利です」と話す。
同センターでは「祖父母が迎えに来るケースもあるので、簡単に操作できるようにした」という。
システムの利用には初期設定の費用と毎月の保守料が必要。問い合わせは同センター(84―5111)へ。