東海愛知新聞バックナンバー

 7月21日【木】

岡崎市決算 病院は2年連続“黒字”

法人市民税 企業収益回復、48%増

岡崎市は20日、平成22年度の決算を発表した。一般会計の歳入は1,235億8,888万円、歳出は1,193億4,949万円で、ともに前年度比0.9%増。今年度への繰り越し財源6億1,867万円を差し引いた純剰余金は36億2,072万円で、3.6%減。企業会計(2会計)では、病院事業が診療報酬改定による診療単価増をはじめ、看護師増員や7対1看護体制、コスト削減の成果が現れ、前年度に続く“黒字”となった。(今井亮)

歳入全体の約50%を占める市税は約628億9,816万円と2.8%減で、2年連続の減収。個人市民税は所得減少が響き、13%減の約232億1,290万円。前年度に半減した法人市民税は企業収益が回復の兆しを見せ、約46億2,790万円と48%増加した。

性質別の歳出では、子ども手当の新設や生活保護費の増加などで、扶助費が32.9%の約234億3,537万円。定額給付金や子育て応援特別手当がなくなったことに加え、病院事業会計の負担金が減少したことで、補助費等は63億2,769万円と53.8%減少した。

一方、普通建設事業費は中央クリーンセンターの建設費や翔南中学校の用地取得費などで、21.7%増の約259億5,976万円となった。

純剰余金は27億円を今年度の財政調整基金に積み立てる。

企業会計では、病院事業が182億1,388万円の収入に対し、174億2,127万円の支出。前年度の約1,700万円を大幅に上回る7億8,664万円の純利益となった。


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