県議会議員選挙は10日投票、即日開票された。岡崎市、豊田市、西尾市、額田郡の各選挙区で激戦となった中、定数4に対して5人が立候補した岡崎市選挙区では、民主党新人の西久保長史氏(56)がトップで初当選。内田康宏氏(58)が7選、青山秋男氏(64)が6選を果たし、ともに自民党現職の強みを見せた。残る1議席は日本一愛知の会新人の園山康男氏(46)が初当選。一方で、同党の推薦を受けて世代交代を目指した自民党新人の中根義高氏(38)は票数が伸び悩み、涙を飲む結果となった。(県議選取材班)
投票率は44.39%と前回を2.72上回った。西久保氏はトヨタ労組をはじめとする組織票固めを徹底し、結束力の強さを示した。
内田氏は、市中心部の地盤を中心に6期24年の実績などを強調し、実力を発揮した。「最も厳しい選挙」と位置づけてきた青山氏は、地盤の市南部での懸命な票固めが功を奏し、当選を果たした。
園山氏は党に吹く追い風を受けて、県議会の改革路線を主張。大村秀章知事も応援で岡崎入りするなどして後押しした。
中根氏は父親の地盤である市北部を引き継ぎ、「世代交代」をキーワードに若さを強調したが、知名度の低さや出馬表明の遅れなどが響き、及ばなかった。