岡崎署は29日、家出をして行方不明になっていた女子中学生を発見した県警本部の警察犬「ラズール号」を表彰した。同署で警察犬を表彰するのは、極めて異例。
ラズール号は、オスのシェパード。生後1年8カ月で、体重は約30キロとやや大柄。昨年7月に県警本部刑事部鑑識課に配置された。普段は東海市にある警察犬訓練所でほかの11匹とともに訓練を積んでいる。同課警察犬係の森脇正紀巡査部長によると、普段はおとなしいが、いざ“職務”になると目つきが変わるという。
24日午前0時30分ごろ、同署に岡崎市内在住の女子中学生(14)が家出をして行方不明になったとの届け出があり、ラズール号は警察犬登録後、初めて出動した。女子中学生が履いていた靴のにおいから居場所を特定。到着からわずか1時間で発見し、手柄を立てた。
この日、川合隆善署長から賞状とドッグフードを受け取ったラズール号は終始、上機嫌。川合署長は「(女子中学生の)家族も安心し、犯罪の未然防止にもつながった。素晴らしい」と感心していた。