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 9月10日【金】

没後400年 本多忠勝しのぶ

家伝の武具や古文書展示
きょうから家康館で開催

岡崎公園内の三河武士のやかた家康館は10日から、特別展「本多忠勝没後400年 本多家の遺宝」を開く。本多家に伝わる武具甲冑(かっちゅう)や古文書、絵画、工芸品のほか、歴代将軍ゆかりの資料など貴重な品々60点を前、後期に分けて展示する。岡崎市内での展示は8年ぶり。(岩月健)

徳川四天王の1人、本多忠勝(1548―1610年)は、父忠高の子として東蔵前に生まれた。初陣は永禄3(1560)年、12歳のとき。桶狭間の合戦で敗れ、大高城から岡崎へ逃れる松平元康(家康)の援護に従軍した。

以後、家康を支え、50数度の戦で1度も手傷を負ったことがなかったと伝えられる。慶長6(1601)年に伊勢国桑名に封じられ桑名城で没。明和7(1770)年、忠勝を祖とする本多忠粛(ただとし)が岡崎藩主となり、明治維新まで代々岡崎を治めた。

■重要文化財の画像、具足 将軍家ゆかりの品々も

今回展示される重要文化財「本多忠勝画像」(後期)、同「黒糸威胴丸具足(くろいとおどしどうまるぐそく) 本多忠勝所用」(後期)は、昨年秋、米国メトロポリタン美術館で開かれた「侍の芸術」展で展示され、国内では2年ぶりの公開となる。

ほかに、忠勝の長男忠政48歳のときの画像(前期)や忠政所用の「黒糸威二枚胴具足」(前期)など本多家の重宝や、14代将軍家茂の書「左琴右書」など歴代将軍と関係の深かった本多家に残る将軍ゆかりの品々も展示される。

前期展は10月13日まで。後期展は10月15日―12月8日。入館料は中学生以上350円、5歳以上200円。


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