岡崎市石原町のくらがり渓谷で9月19日、同市内在住・出身者を中心としたインディーズ・ミュージシャンが演奏する「KuRaGaRi Sound Fes」と題した野外音楽イベントが開かれる。テーマは「村興し」。旧額田町で育ち、弁当店を営む岩月二朗さん(28)=東能見町=が、過疎化が進む額田地区に若者による活気を呼び込みたいと、計画を練ってきた。(今井亮)
約1年前、中心市街地でのイベント出店をきっかけに「額田地区を活気づけることができたら」と考えるようになった岩月さん。渓谷を会場に、音楽を通じて額田を発信することを思い立ち、岡崎市ぬかた商工会青年部宮崎支部の有志で、実行委員会を設立した。
岩月さんが趣味の音楽活動を通じて知り合ったミュージシャンに呼び掛け、自身のバンドを含む11組が出演する。各地で開催されている音楽フェスの形式で、渓谷の第1駐車場特設ステージに、午前11時から午後8時まで、次々とミュージシャンが登場する。
ソウル、R&B、レゲエ、ファンク、ロック、アコースティック、ダンスミュージックなどが絡み合った楽曲で、ジャンルはひとくくりにできないが、「あくまでポップスなので10代から楽しめると思います」(岩月さん)。
会場内では額田の自然が育んだ野菜料理が手ごろな価格で味わえるフードブースを設けるほか、親子で楽しめるダンス、キャンドル作りの体験イベント、エクストリームスポーツのショーなども。協賛企業の協力で入場料は1,000円に抑え、小学生以下は無料にした。
岩月さんは「車なしでは移動しづらいような不便さがあった額田も、今では愛着のある地元。額田の魅力を五感で体感してください」と、来場を呼び掛けている。