東海愛知新聞バックナンバー

 7月16日【金】

アフリカで保育活動

岡崎 多田さんが帰国報告

青年海外協力隊員として、アフリカ西部のニジェール共和国に派遣されていた岡崎市の正保育士・多田諭子さん(31)=同市城南町=が15日、同市役所を訪れ、柴田紘一市長に活動を報告した。

多田さんは、ボランティア活動などに参加する職員を対象にした同市の「自己啓発休業」条例が初めて適用され、現職のまま平成20年6月から2年間の活動に従事。6月22日に帰国したあと、同市若松保育園に配属され、14日に職場復帰した。

同国では、2歳から5歳の約700人が通うニアメ市内の公立保育園2園をモデル園として巡回し、保育の向上に努めた。

「遊びを通して学ぶ保育を浸透させたい」と、数字を歌や手作りのカレンダーで指導したり、岡崎市などから送ってもらった絵本を公用語のフランス語や現地語のザルマ語に翻訳して読み聞かせたりした。

滞在中は、犠牲者も出たクーデターに巻き込まれるなど苦労も多かったが、「実行できたことより、学んだことの方が多く、貴重な経験になりました」と振り返る。

「2年間は短かすぎるくらい。現地での活動が、現地の先生や次に派遣される隊員に引き継いでもらえたら、自分の活動は成功したと思います」と多田さん。「この経験を生かして、子どもたちと楽しい時間を共有したいです」と決意を新たにしていた。


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