岡崎市夏山小学校で10日、学校周辺の夏山川の美化活動などを行う恒例の「夏山川ぴかぴか祭り」があった。全校児童42人と保護者合わせて約100人が参加。廃材を利用して造られた“ごみロボット”との遊びや、川のごみ拾いを通して環境保護の意識を高めていった。(竹内雅紀)
同校のプールでは開会式後、2年生がカエルの観察、3年生が岡崎市中心街の社会見学の活動報告を行った。続いて豊橋市出身で海洋生物「楽(がく)」者の林正道さん(48)が、最新のごみロボットを披露した。今回は水陸両用の車いす「浦島太郎4号」。浦島太郎4号は、通常の車いすに廃材などを利用した浮き輪代わりの羽と、水中を進む際にモーターの役割を果たす小型扇風機を付けた。体重120キロの人まで乗ることができる。
林さんは「車いすの人でも海でイルカやウミガメと遊べる画期的なマシン。また、泳げない人が海や川で遊べるようにと考えた」と話した。
林さんは説明を一通り終えると、児童を呼んで浦島太郎4号に乗せた。児童は車いすの座席に座ったまま、手元のボタン操作だけで水をかき分けて進むユニークなマシンに驚いていた。
また、エビフライの模型がリモコン操作で水中を泳ぐ“動くエビフライ”も登場。林さんは「食べ物にも命があります。ご飯を食べる時は『いただきます』の感謝の気持ちを忘れず、残さず食べましょう」と呼び掛けた。
夏山川では、水辺を清掃し、EM(有用微生物群)だんごを投げ入れた。