岡崎市竜美丘会館北の乙川左岸の土手で22日、「カミナリの会」(高橋叶会長)主催によるヒガンバナの球根植えが行われた。昨年の6、7月に続き3度目の今回は、新たに竹橋下流の約300メートル区間に1万5000個の球根を植えた。これで葵桜がある同所一帯にヒガンバナが植えられたことになり、参加者は早くも「秋の花の季節が楽しみ」と話していた。(大津一夫)
会員と一般市民約200人が参加。スコップを手にした参加者は、土手に深さ10〜15センチの穴を掘り、配布された球根を次々に埋めていった。
親子やグループで参加した人も多く、あらかじめ区画に区切られた土手で、汗をぬぐいながら一つひとつ丁寧に埋めた。
同市蓬生町在住のイギリス人で版画家のデイビッド・ストーンズさんは、夫婦で参加。「葵桜の会の会員でもあるので、昨年から協力しています。秋には花を見に来ました。春の葵桜、秋のヒガンバナと年に2回の花見を楽しみにしています」と話していた。
花見客用にと、ストーンズさんのデザインによる石のベンチが、来年春には同所に設置される予定。
葵桜の会の代表で、ヒガンバナの名所づくりを呼び掛けた三橋美千子さんは「多くの人に参加してもらい、うれしい。花が咲くまで草取りなどを続けます」と話した。
カミナリの会は昨年、約4万2000個を市竜美丘会館北に植えた。その後も市内外の人から球根が提供されたほか、会員らが矢作川の中州などに球根を採りに出掛けた。
昨秋は、約五百bの区間に赤、白色などの花が一面に咲いた。「カミナリ」はヒガンバナの別名。