東海愛知新聞バックナンバー

 4月7日【水】

人命救助の2人を表彰

住宅火災で住民救出
岡崎市消防本部

岡崎市消防本部(柴田博和消防長)は6日、先月30日に同市若松東3の市営住宅で発生した火災で、出火元の部屋に住む男性(83)を救助した男性2人を消防協力者として消防長表彰した。(竹内雅紀)

柴田消防長から表彰状を受けたのは、同じ市営住宅に住む修繕業花田裕親さん(59)と、ブラジル国籍の会社員アルベス・ロジバルドさん(33)。

同日午前5時50分ごろ、鉄筋コンクリート5階建て集合住宅「若松荘」4棟102号室から出火。同部屋に住む男性は1人暮らしで足が不自由だったため、ベランダまでしか避難できずにうずくまっていた。消火活動をしていた2人は、男性のうめき声に気付き、持っていた消火器でベランダの石こうボードを破り、男性を救助した。同部屋約51平方メートルは全焼したが、男性は左足に軽いやけどを負った程度で命に別条はなかった。

柴田消防長は「心から感謝しています。人命救助は素晴らしい功績で、称賛に値する。今後も地域のために貢献していただきたい」と、2人をたたえた。

花田さんは「とにかく無我夢中で必死だった。助けることができて良かった」、アルベスさんは「日本に来て9年。これまでの感謝の気持ちがこういう行動に出たのかな」と謙遜(けんそん)していた。


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