東海愛知新聞バックナンバー

 3月28日【日】

わらじ作って 二十七曲り歩く

岡崎の小学生 歴史を学ぶ

岡崎市内の小学生を対象にした二十七曲り活用事業「和らじで歩こう27曲りぃ」が27日、同市中心街で行われた。自分たちで作ったわらじを履いた現代っ子たちは、市内の歴史資産を巡り、岡崎の魅力について学んだ。(竹内雅紀)

同事業は市とNPO岡崎都心再生協議会の主催。手作りのわらじを履いて二十七曲り沿道を歩くことで、岡崎の文化資源や景観資源を体感し、地元を好きになってもらおうと企画された。市内の小学校高学年とその親など約40人が参加した。

材料は布切れ

午前中は、市福祉会館でわらじ作り。体験教室「くらしの学校」で講師を務める佐藤非左子さん、竹内京子さんが指導に当たった。わらじの材料はカラフルな古い布切れ。片足分は既に完成しており、残りの仕上げを児童らが手掛けた。かかと部分の絞りと鼻緒の取り付けを真剣な表情で取り組む姿が目立った。また、布切れの編み方や専用の道具を使うひもの編み方も体験。

自作のわらじが完成すると、試し履きとして会場内を走り回る児童もいた。「最初は変な感じだったけど、慣れればへっちゃらです」とうれしそうに話す女子児童が印象的だった。

午後からは、自作のわらじでウオーキング。欠町の冠木門をスタートし、若宮通り、伝馬通りなどの二十七曲りの要所を約3時間かけて歩いた。途中にある案内表示の場所でガイドの説明を受けたほか、専福寺では「おかざき観光ガイドの会」の野崎久治会長から岡崎の歴史の話を聞き、自分たちが住むまちの魅力について学んだ。


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