岡崎市本町通3の商店主らで組織する「本町晴明ストリート」が、平安時代の陰陽師・安倍晴明をキャラクターにした「晴明くん」のストラップを作成した。全国で人気の“ゆるキャラ”を手作りし、PRを行うことで商店街の活性化や町おこしを目指す。(竹内雅紀)
主要地方道岡崎足助線沿いに構えるのは約20店舗。昭和30年代は活気に満ちあふれていたが、最近はシャッターが下りたままの店舗もある。「元気な中心街が衰退の一途をたどっている」と理事長の大野好雄さん(50)。2年前には振興組合が解散し、任意の発展会として再スタートを切った。名称は商店街にある安倍晴明を祭神とする晴明神社にちなんで付けられた。
5、6年前から安倍晴明がテレビや映画で人気となり、東京や山形県など遠方から神社に参拝する人が増えた。商店街では、前理事長の平野光祥さん(59)らを中心にして安倍晴明グッズを企画。木札や巾着袋、飴、バンダナ、煎餅、ストラップなどはすべて商店街の手作り品だ。
「晴明くん」のストラップは今年2月に完成し、200個作成した。デザインはペン画家の柄澤照文さん(61)が担当。ピンクと青の2種類で、絵の中央には魔よけの紋として知られる五芒星がある。
大野さんは「役員一同、知恵を出し合いました。商店街に足を運んでいただけるきっかけになれば」と、商売繁盛の守護神として知られる陰陽師のキャラクターに期待を寄せている。
グッズは手芸専門店「小沢屋」と雑貨屋「ナチュラルアート」で、1個200円で販売。