岡崎市内の市立中学校19校で8日、卒業式が行われた。卒業生3,672人(男子1,887人、女子1,785人)は、万感の思いで3年間過ごした学びやを巣立っていった。
竜南中学校では、髙橋鏡二校長が卒業証書を一人一人に授与。同校では、昨年まで代表者に授与していたが、今年から全員が壇上で受け取るように変更した。
髙橋校長は「最後の授業」と題して、変わること、至誠を尽くすこと、努力を重ねること―の3つを大切にしてほしいと諭し、「母校・竜南の誇りを持ち、仲間との絆(きずな)を支えにして、目標に向かって新たな一歩を踏み出してください」と式辞を述べた。
卒業生を代表して、松木仁美さんが「長いようで短い3年間でした。仲間と結んだ絆はこれからの私を支えてくれると思います。言葉では言い尽くせない感謝の気持ちでいっぱいです」と振り返り、「希望いっぱいの明日に向かって羽ばたきたいと思います」と決意を新たにした。
卒業生230人は、オーケストラ部の演奏と在校生の合唱の中、入退場。退場前に「大地讃頌(さんしょう)」を全員で合唱、恩師が流す涙につられて涙ぐむ生徒もいた。また、在学中に不慮の事故で亡くなった男子生徒も式に“参加”。当時クラスメートだった男子生徒が遺影を持ち、ともに母校を“卒業”した。