東海愛知新聞バックナンバー

 3月5日【金】

秘仏の釈尊像を公開

岡崎市中之郷町の大聖寺
28日に5年ぶり「開帳御身拭式」

岡崎市中之郷町の浄土宗大聖寺(山田學應住職)で今月28日、秘仏を5年ぶりに開帳して供養する「開帳御身拭式」が執り行われる。地方の宗派では珍しい法要で、同寺では平成17年3月以来、秘仏の釈尊像を公開し、白布で拭い清める。(今井亮)

同寺の釈尊像は明治13(1880)年に彫られた。その後、執り行われた京都の嵯峨清涼寺(釈迦堂)の釈尊像との対面による「お精移し」と呼ばれる儀式から、秘仏「嵯峨騰身釈尊像」として5年置きに旧暦の3月3日に開帳されてきた。

開帳御身拭式では、香水に浸した袈裟で清めた後、白布で釈尊像を拭く。用いられた白布は「香染の浄布」と呼ばれ、妊婦の腹帯に使用すれば安産に恵まれるとされる。老後の安泰を願う着衣などにも珍重されるという。

当日は午前9時に法要が始まり、10時に開帳、御身拭式が執り行われる。正午からは稚児行列もある。


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