東海愛知新聞バックナンバー

 2月25日【木】

元岡信職員を逮捕

岡崎署など 投信資金の詐欺容疑で

県警捜査2課と岡崎署は24日、幸田町菱池、元岡崎信用金庫支店渉外次長橋本佳明容疑者(43)を、詐欺容疑で逮捕した。

逮捕容疑では、橋本容疑者は平成16年7月13日、当時勤務していた名古屋市西区の支店で、顧客の投資信託の買い付け金100万円を、自分の口座に入金したとされる。

橋本容疑者は「騙(だま)し取った金は住宅ローンの返済や遊興費に充てた。申し訳ない」と容疑を認めている。

同信金の内部調査によると、橋本容疑者は平成12年から9年2カ月間で、顧客21人から計約3,500万円を着服した。同信金は今月1日までに、橋本容疑者を懲戒解雇し、業務上横領で刑事告訴した。同信金は橋本容疑者が弁済した約900万円を除く額を被害者に返済した。

さらに、元支店長=昨年12月に死亡=が平成4年から18年間にわたって、名古屋市在住の60代男性の預金口座から約3,000万円を着服していたことが新たに発覚。元支店長は内部調査の途中に自殺した。同信金は本人死亡のため、刑事告訴はしないとし、被害金額を確定して被害者に返済する。

今回の事態を受け、同信金は会長や理事長ら常勤役員15人を10%から20%の減給、当事者2人の当時の上司ら20人を出勤停止と減給処分とした。

■大林理事長が謝罪

橋本容疑者の逮捕を受け、同信金は同日夕、岡崎市菅生町の同信金本部ビルで記者会見を開いた。大林市郎理事長は「このような事態を引き起こし、お客様と地域に大変なご迷惑をおかけしたことに対して、心からお詫びを申し上げます」と謝罪した。


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