岡崎市は7日、来年3月で閉校する額田地区の3小学校の跡地利用について発表した。鳥川(鳥川町)、大雨河(東河原町)、千万町(千万町町)のいずれの小学校も、市教育委員会が所有する文化財資料を保管する倉庫などとして利用する。
倉庫として使用する集会室や屋内運動場には、額田支所にある「新編岡崎市史額田編」や形埜小学校(桜形町)旧体育館にある民俗資料をはじめ、旧北部公会堂の解体部材などを保管する予定。施錠などの維持管理は各学区の住民に委託する。
管理・教室棟には集会機能を持たせ、非常時に緊急の避難所として活用する。今後、防災倉庫やデジタル防災ラジオの設置も検討していく。
また、学区でホタルの保護活動が盛んな鳥川小学校については、ホタル保存会員ら10人で構成する検討委員会を立ち上げ、ホタルについて学べる場を作る跡地利用計画を同時に進めている。他の2校の地元からも、資料館にしたり、天体望遠鏡を設置したりして活用を求める要望が寄せられている。
3校では来年の3月24日に、閉校記念式典を開く。