東海愛知新聞バックナンバー

 11月27日【金】

最後の“学区芸会”

あす岡崎市大雨河小
136年の歴史を上演
6年生・岩月尚美さん原案

今年度限りで閉校し、岡崎市宮崎小学校に統合される大雨河小学校の最後の「学区芸会(がっくげいかい)」が、28日午前9時から同校で開かれる。全校14人の児童は、創作劇「大雨河小学校の歴史物語」をはじめ歌や合奏に出演、最後の舞台を前に、けいこや練習を重ねている。創作劇の上演は午前9時55分からの予定。

創作劇は全5場、約45分の力作。6年生の岩月尚美さんが現地調査や聞き取りで集めた資料をもとに、高学年(5,6年生)担任の真木三重子教諭の指導や、5年生4人の協力も得て完成させた。3,5,6年生合わせて9人が出演する。

同校は明治7(1874)年、大代、雨山両村の子どもたちのために大代村の正泉寺にできた仮教所が始まり。同8年には河辺村(現河原)にも仮教所ができた。

明治期の様子も

第1場「明治のころの雨山学校の様子」では、当時の子どもたちが学ぶ様子を紹介。

同27年に2校が合併して宮崎村立大雨河尋常小学校が誕生。大正12年に現在地に新築移転した。第4場では、出演者がせりふで「勉強も運動も頑張ろう」と、その喜びを表わす。

第5場は戦時中の食糧難の状況や戦争教育の一端を演じる。フィナーレでは出演者の「大雨河小学校、136年間お世話になりました。ありがとうございました」の言葉とともに幕が閉じる。

全員の思い込め

岩月さんは「昔のことを知っている人がいなくて調べるのに苦労しました。登場人物の名前は昔いた人の名前をお借りしたので、身近に感じられると思います。みんなの思いがいっぱい詰まった台本ですから、一生懸命に演じて多くの人に大雨河という学区を知ってほしい」と意欲を燃やしている。

午後1時からは、3地区やPTAによる舞踊、劇、合唱のほか地区に伝わる「雨山神楽」も披露される。児童による抹茶の接待もある。

問い合わせは同校(83-2014)へ。


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